四角い敷地は吉相の基本

四角い敷地は吉相の基本

これから土地や戸建を購入するならば、変形敷地の購入は見合わせましょう。変形敷地にぎりぎりに立てて家の隅が斜めに欠けているのは物件などは要注意で、その物件しか条件が合わないときは「買うな」という注意信号でもあります。

四角以外の敷地

分譲地を除くと、ほとんどの敷地は、変形した敷地です。
欠けや出っ張りをのある敷地や敷地の辺が真っ直ぐでないものも多く、四角形の敷地の方が少ないのが現実です。
できれば、変形敷地は購入しないのがベストですが、すでに所有している場合や、どうしてもそこに住みたい場合は、一部を売却や寄贈で処分したり、買い増しするなどして出来る限り四角形の敷地に近づけるようにします。
ちなみに、欠けや張りのある敷地は六角形や八角形となり、欠けや張りが複数ある場合は八角形~十二角形となります。
なお、路面から細い私道で入る旗竿地は「張り」とはみなさずに「欠け」として扱い、六角形の変形敷地となります。


四角い敷地の種類は5つある

一見、普通の四角に見える敷地も以下の5種類に分けられます。
1.正方形:直角=4カ所/同じ長さの辺=4辺/平行な辺=2組
2.長方形:直角=4カ所/同じ長さの辺=2組/平行な辺=2組
3.台形:直角=なし/同じ長さの辺=2組/平行な辺=1組
4.平行四辺形:直角=なし/同じ長さの辺=2組/平行な辺=2組(※菱形は4辺が同じ長さの平行四辺形)
5.不等辺四角形:直角=なし/同じ長さの辺=なし/平行な辺=なし
1の正方形と2の長方形以外は変形敷地となり、長方形と思っている敷地も正確に計ると、大半は変形四角である場合がほとんどです。

変形敷地は三角部分を除いた四角敷地で考える

三角形の他に五角形などの多角形敷地もありますが、これらを含めて正方形や長方形以外の敷地、つまり変形敷地に家を建てる場合は敷地の中に四隅が直角となる正しい長方形を当てはめて基本の敷地として、その中で改めて家を建てる部分を考えます。
三角形や欠けのある敷地の場合は、基本となる敷地の面積が全体の半分以下になることもあるので、新たに土地を購入する場合は価格の安さだけで購入すると、結局は割高なものになり、有効利用できない部分にも税金がかかるので熟慮するべきです。

三角部分の使い方

敷地の家屋や庭に適さない部分の使い方としては、菜園や駐車スペースなどが向いていますが、家屋の周りと隣地境界部分に充分な通路が確保できるならば、植栽スペースに充てることもできます。
ちなみに、建売住宅では狭小な敷地に建ぺい率限度の家屋を建てるために家自体が台形になっていたり、部屋の隅が直角になっていないものがあるが、使い勝手からも家相からも好ましくありません。